10年使ったオルソケラトロジーの実体験レビュー|使用者目線で語る効果と限界

生活

私は、近視対策として、10年以上オルソケラトロジーを使用していました。
今回はあまり知名度は高くありませんが、人によってはメリットも多いと考えていますので、オルソケラトロジーについて、紹介したいと思います。

オルソケラトロジーとは?

夜、少し大きめのハードコンタクトを装着して就寝。寝ている間にレンズが角膜の形を矯正することで、朝起きて外しても日中は裸眼でよく見えるという仕組みです。使用方法は就寝前に装着し、朝に外すだけ。
私は毎晩装着しないと次の日には、視力が戻ってしまいましたが、例えば、若い人とかは、何日かに1回の装着でもいいようです。

私の近視対策の変遷

  • 高校時代:右目だけ少し視力が悪く、目への負担が少ないという理由でハードコンタクトをすすめられましたが、装着が苦手でほとんど使えず。
  • 浪人時代:授業中だけ眼鏡を使用。
  • 大学~2014年:日中はソフトコンタクトと外した後は眼鏡の併用。
  • 2014年から2024年末:約10年間オルソケラトロジーを使用してきました。

オルソケラトロジーを始めたきっかけ

社会人になり、デスクワークのため、パソコンを長時間使用する目を酷使する生活だったため、ソフトコンタクトでは目の乾燥がつらく、眼鏡も長時間使うと耳や鼻が痛くなりました。出社時は眼鏡、痛くなる前にコンタクトを付けて、夕方にまた眼鏡に戻すような生活でした。

そんな時にテレビで紹介されていた“夜つけて寝る、日中は裸眼で過ごせる”オルソケラトロジーという視力矯正法に興味を持ち、試してみることにしました。

購入方法

調べてみると、私の家の近くの眼科で取り扱いがあり、さっそく行ってみることにしました。
オルソケラトロジーのレンズは取り扱いのある眼科等でその人専用のレンズをオーダーメイドで作ってもらいます。最初は1週間のトライアル期間があり、効果が出れば正式に購入。
その後は、眼科で指定された頻度で検査を行います。

トライアル時に、一部の頭金を払いますが、レンズが合わない、視力がでないなどして購入しない場合は、そのお金が返ってきます。また購入する場合は、頭金が購入代金の一部に充てられます。

メリットと使用感

  • 日中を裸眼で過ごせる快適さ
  • 目の乾きや眼鏡の不快感がない
  • 私の場合、視力が0.1から1.2まで回復
    ⇒私はこれらのメリットが非常に大きく、10年以上に渡って使用していました。
  • 維持費が安価で、10年以上使用可能
    ⇒定期検査が3ヶ月か半年に1回程度、3,000円/回。ケア用品が約1,000/月程度でした。

※ネットでは耐用年数は3年や4年と言った情報もあります。ケアをしっかりしたこともあると思いますが、劣化もなく、お医者さんと相談して、10年以上使うことができました。定期健診時にお医者さんと相談して、使用を継続するのがいいと思います。

この10年間で、日常生活はもちろん、目を酷使するデスクワーク、バレーボール、トライアスロンなどしてきましたが、特に問題はなく、裸眼で過ごせたことは本当に快適でした。

デメリットと限界

  • 初期費用(約16万円)が高額
  • 装着・ケアの手間がかかる
  • ほんの少し夜のライトがにじむ(気がする程度)
  • 毎日6時間以上の装着が必要
  • 忙しい日や急な外泊時の使用が難しい
  • ケア用品が手に入りにくくなった
  • 年齢とともに視力が出にくくなった

レーシックに切り替えようと思った理由

近年、視力が安定しなったことが一番の理由です。具体的には1.2まで見えていた視力が1.0あるかないか、調子が悪い時には0.7くらいになることもありました。
睡眠時間が短かったり、疲れている時は調子が悪かったです。

眼科の定期健診でもオルソケラトロジーは元々、若い人向けなので、レーシックをするのもいいかも知れないと言われました。今は年数も経ち、技術的にも安定してきているといったお話でした。

また弟がレーシックを受けたことで、施術とその後の経過について、詳しく話を聞くことができたこともあり、自分も今年中に受けようと考えています。施術直後の水泳は禁止事項のようなので、トライアスロンのレースが終わった後、連休などのタイミングを見て施術を計画しています。

オルソケラトロジーをおすすめする人・しない人

おすすめする人:

  • ドライアイでソフトコンタクトが辛い人
  • 眼鏡が長時間使えない or 見た目が気になる人
  • レーシックに不安がある人
  • 使用をやめれば元に戻したい人
  • 視力低下を抑えたい若年層

おすすめしない人:

  • ケアが面倒な人
  • 強度近視の人
  • 40代以降の人(視力が出にくくなる)

使用アイテムの紹介

私は、クリアデューO2を使っていて、その洗浄力に安心していましたし、錠剤を水道水に溶かすタイプだったので、外泊の荷物もコンパクトになるなど、気に入っていました。ですが、私が使用をやめたとほぼ同じ2024年10月末で製造終了となってしまいました。後継品も手に入りにくく、ケア用品が充実していないのが、ネックです。行きつけの眼科に相談されるのがいいと思います。

最後に

当時の私は安全面や金銭面でレーシック施術の覚悟を決めることができず、そう言った面でもハードルが低く、結果として、快適にまたトータルでソフトコンタクトレンズやレーシックより安価に近視対策ができ、これが私にとっての最適解だったと考えています。

オルソケラトロジーは、日中の快適な裸眼生活を求める人にとって強力な選択肢ですが、継続的なケアと装着が必要です。レーシックと迷っている方にとって、本記事がひとつの参考になれば幸いです。

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