前回の記事では、10年以上自己流で続けてきたトライアスロンスイムに限界を感じ、
初めてパーソナルレッスンを受講するに至った背景をお話ししました。
10年目の壁:自己流を見直すスイム:前回の記事はこちら
今回はその続編として、実際にレッスンで指摘された13の課題と、
それに対する改善練習法をまとめてご紹介します。
「泳げるけど速くならない」「独学で限界を感じている」
そんな方のヒントになればうれしいです。
💡 レッスン形式:流水プール+撮影+マンツーマン指導
今回のレッスンは、私1人に対して、コーチが1人ついてくださり、流水プールで泳いでいるところを撮影してもらい、リアルタイムでフォームを確認しつつ指導を受けられるスタイルでした。
自分では意識していなかった癖やズレを可視化することで、
具体的な改善点が次々と浮かび上がってきました。
🏊♂️ 指摘された13の改善点と練習内容
① 足が下がる(伏し浮き)
足が下がり、大きな抵抗になってしまいます。
- 改善練習:伏し浮き
- ポイント:脱力、胸を張る、腹筋・お尻に力を入れる
② 足が下がる(ビート板で足を挟む)
同上
- 改善練習:ビート板を足で挟む
- ポイント:脚の浮いた感覚を身体に覚えさせる
③ プルで肘から抜いている
水をとらえられず、逃げてしまっています。
- 改善練習:フォアアームパドル
- ポイント:前腕全体で水をとらえる(手首を折らない)
④ キャッチ〜プルで手首が内側に折れる
とらえる水の量が少なくなっています。
- 改善練習:フォアアームパドル
- ポイント:手のひら〜前腕で水を押し出す意識
⑤ キャッチで左肘が上がる
左肘が上がる癖があり、プルで肘から抜く動作になっています。十分に水をとらえられません。
- 改善練習:壁向きキャッチドリル
- ポイント:手先を床方向、手のひらは腹側へ向けて最後まで掻き切る
⑥ エントリーで手の先が内側に入る
遠くの水をとらえることができません。
- 改善練習:肩の延長線上にまっすぐ入水、入水時は腕を伸ばすだけではなく、肩甲骨から伸ばす
- ポイント:できるだけ遠くに、左右の連動を意識
⑦ 手のかきとキックのタイミングが逆
バランス的に対角線上で動作した方が、姿勢を保つことができ、足も下がらないです。
- 改善練習:タイミング練習(ビデオ確認)
- ポイント:右腕+左足、左腕+右足の対角線動作
⑧ 足が下がる(サイドキック)
- 改善練習:サイドキック
- ポイント:腰を高く、前後にしっかり蹴る
⑨ 足が下がる(リズムキック)
- 改善練習:リズムキック/足の付け根からのキック
- ポイント:キックの推進力を活かし、浮力を維持
⑩ 息継ぎで左手が下がる
- 改善練習:片手スイム
- ポイント:頭を入水する際に手をかぶせるイメージ
⑪ キャッチからプルにかけて、途中で動きが止まる
- 改善練習:連続動作の意識づけ
- ポイント:入水からプルまでを止めずに一連で行う
⑫ 前腕で水をとらえる(スカーリング)
- 改善練習:スカーリング
- ポイント:前腕で水の重みを感じるように意識
⑬ 前腕で水をとらえる(ドッグプル)
- 改善練習:ドッグプル
- ポイント:前腕の使い方と手の軌道を安定させる
📹 改善前後の動画を比較
以下に、レッスン時に撮影した動画を掲載予定です。
- Before:自己流のフォーム(上で指摘された時のフォーム)
- After:指導後のフォーム(指摘されて、レッスン最後に撮影。その場ではすぐに直すのは難しいです)
動画を見返すことで、自分でも変化が実感でき、今後の練習モチベーションにもつながりました。
まとめ:指摘と改善は「前に進む材料」になる
これまで「泳げるけど速くならない」と感じていた理由が、
フォームにあったと実感できたのは大きな気づきでした。
一つひとつの動きを分解して改善することで、
次のステップへの道筋が見えてきた気がします。
レース(6/29のLAKE BIWA TRIATHLON)まではあと1ヶ月あるので、少しでも改善できるように練習に取り組んでいきたいです。
同じように伸び悩んでいる方には、
ぜひ一度フォームチェックやパーソナルレッスンを受けることをおすすめします。
次は、今回の内容をどのように日常練習に落とし込んでいくか。
その記録も追ってまとめていきたいと思います。